火と水と紙と、時間 ——あぶりだし

 

いちかわです。

石巻は暑い日が続いています。

私は千葉から出てきましたが、多分、暑さは変わらない気がします・・・・・

 

しかし、

夜にはいく分、夜風が吹いてくれるのと、

晴れた日の星空がきれいなのと。

これは千葉にはないものかなと思います。

 

 

さて、今日のタイトルはちょっとカッコよくしてみました☆(キラーン)

今日は「日和アートセンター」で開催されていた、水川千春さんの作品展示を観に出かけました。

日和アートセンターでの企画って、興味をそそられるものばっかりです


 

水川さんは生活の中から出てくる物を使った作品を、全国各地で発表されているそうです。

今回は石巻市内で出会った「液体」を使って、「あぶりだし」により制作された作品が展示されます。会場では、樹木を描いた大きな作品がセンターの壁一面に貼られ、また、近隣の商店街にあるお店を描いた小さな作品も展示されていました。



タイトル 「イケメンと樹」


あぶりだしはミカンの皮の汁などでやる、あれです。私たちにもなじみがあります。

しかし、水川さんの作品は、

樹木の外皮の感触や、枝の遠近感、日光のゆらぎ。

そんなものまで理解することができる作品でした。

 

展覧会は26日(日)からですが、今日は「あぶりだしワークショップ」なるものを体験してきました。

 

今回のワークショップでは、水川さんご指導のもと、

石巻で採ったという「海水」と「雨水」を使わせていただき、絵筆で各々自由に作品を制作させていただきました。

 

参加していたのは、

2人兄弟とおとうさん・おかあさん、若いおんなの子、ご年配の女性、中年のご夫婦、など・・・・・

まさに老若男女、です。

 

絵筆に海水や雨水をつけて、紙に好きなものを描いて、ガスコンロのとろ火であぶります。

はじめは遠慮がちだった参加者もだんだん夢中になって、描いてはあぶる、を繰り返していました。

特に子どもたちは調子が出てくると、描く→あぶる→描く→あぶる→・・・のサイクルが超高速回転していました!!

※ 注: この人は子どもではなく、いい大人です。


 

右側が水川さん。描いていても火にかける前は紙はまっ白。


 

気が付けば1時間以上、夢中に・・・。広部さんとわたしの作品はこちらです。

広部画伯


 

いちかわ天才画伯、珠玉の作品


 

ちなみに、こちらは水川さんがワークショップ参加者の見本にと作られた、ほおずきを描いた作品です。

・・・・・。


・・・・・これ、あぶりだしなんですよ?

海水を絵筆に取って描いて、

描いた後も真っ白にしか見えなくて、

火であぶって初めて自分が描いた線が分かるというあぶり出しですよ?

それでなんでこんな風に描けるんでしょうか・・・・・

 

あぶりだしは水分が蒸発し、それに含まれる有機物が表出するものなので、水川さんのお話では使う「水」によって、絵の出方が違ってくるそうです。

また、「火」へのかけ方によって、茶色を濃くしたり薄くしたり、あるいは、描いた絵のふちの部分だけを表出させたり。

さらに、使う「紙」によって水の染み込み方・速度が異なるため、紙が違うと作品に違いが出たり。

加えて、絵を描いてから火にかけるまでどのくらい「時間」を置いたかによって、ふちがハッキリと出たりぼやけて出たり。

・・・・・そんな複数の要素に影響を受けながら、偶然ともいえる作品が出来上がるのだそうです。

とても印象的なお話でした。

 

また、水川さんは参加者の作品一つひとつに感想やアドバイスをたくさん伝えていました。

参加者もアドバイスをもらってさらに絵を描き加えてみたり、あぶり方を変えたりして、楽しい時間を過ごしていたと思います。

 

 

水川さんの作品の展覧会は明日26日(日)から9月23日(日)まで。

来月もあぶりだしワークショップを開催予定だそうです。お近くの方はぜひ足を運んでみてください!

 

 

いちかわ